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細道・より道・松尾芭蕉

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松尾芭蕉 山寺

洒堂宛芭蕉書簡   松尾芭蕉 筆 元禄6年(1693)  1幅  山寺芭蕉記念館蔵

洒堂宛芭蕉書簡   松尾芭蕉

元禄6年(1693)  1幅  山寺芭蕉記念館蔵

掛け軸の下に芭蕉の肖像と俳句、上部に芭蕉の自筆の手紙が貼られています。

肖像を描いたのは江戸後期の能登国(現在の石川県能登半島)の庄屋であった寒厓です。芭蕉の句「けふばかり 人も年よれ はつしぐれ」が添えられています。

上部には芭蕉が門人の洒堂に宛てに出した書簡が貼られています。洒堂は近江国の膳所(現在の滋賀県大津市)の医者でした。洒堂は大坂(現大阪市)に移り、俳諧師を名乗り弟子をとるようになりましたが、このことで大坂にいた芭蕉の門人之道と不仲になりました。

手紙の文面は、芭蕉が洒堂のそのような振る舞いをたしなめる内容です。「利口ぶる心がある」、「言うとおりにしなければ絶交する」と田野芭蕉の手紙には余り見られない厳しい表現があり、まことに興味深い内容です。

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