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細道・より道・松尾芭蕉

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奥の細道 松尾芭蕉

白河の関 武隈の松 宮城野

白河の関 武隈の松 宮城野

芭蕉は古代に「みちのく」の入り口とされた歌枕「白河の関」(現在福島県白河市)を旧暦4月21日に越えました。とはいえ、江戸時代には関所はすでに無く、場所も判然としていませんでした。ですが、東北地方はこのあたりから北、という象徴的な意味はありました。

さらに、浅香(安積)、福島を通り、阿武隈川を舟で渡り、「武隈の松」(現在宮城県岩沼市)を見ます。平安時代の歌人能因法師が来訪した際、松は伐られてしまって無かったそうですが、芭蕉訪問時にはその後植えられた立派な松があり、芭蕉はそれを見て感動します。

仙台藩伊達家の城下町仙台に入った芭蕉は、数々の歌枕を訪ねます。当時仙台藩は官民挙げて歌枕の整備事業を行っていました。

芭蕉が訪れたのはたとえば萩の名所として歌に詠まれた「宮城野」やツツジが咲き乱れたという「榴ヶ岡」などです。また、仙台を出発し、多賀城・松島に向かう途中には「奥の細道」と呼ばれる小道がありました。芭蕉はこの地名を紀行文の作品の名としたと考えられます。

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