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細道・より道・松尾芭蕉

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奥の細道 松尾芭蕉

俳句とは

「俳句」は5音・7音・5音の3つの句(部分)、合計17音で詠む日本の伝統的な詩形式です。17音の中に季節を表す言葉「季語」を入れるのが原則です。また、多くは一句の最後や途中で「切れ字」と呼ばれる言い切り表現が入ります。

平安時代以降、貴族の男性たちが盛んに作っていた漢詩に加え「5・7・5・7・7」の5句31音からなる短歌(和歌)が日本の詩の主流となりました。和歌は貴族が男女の別なく作られました。そこから「5・7・5」の17音の句と14音の「7・7」を交互に読んでつなげていく「連歌」という文芸が発生しました。

連歌が通俗化・大衆化したものが「俳諧(「滑稽」という意味)の連歌」です。16世紀以降俳諧の連歌は武士や商人が親しむ文芸として盛んに行われました。

俳諧の連歌の最初の5・7・5の17音を「発句」と呼びます。これだけが独立して鑑賞されるようになり、明治時代以降「俳句」と呼ばれるようになりました。

現在では「俳諧の連歌」を作る人はごく少数ですが、「俳句」を作る日本人の数は数百万人いると考えられます。現代俳句は19世紀後半に正岡子規が「写生」を重視して改革した流れを受けています。日本では小学校の授業で俳句を作る体験がありますし、全国各地の予選を突破して集まった高校が俳句の出来栄えを競う「俳句甲子園」も子規の出身地愛媛県松山市で開催されています。

また、国際化も進み、欧米やオセアニア、中国語圏などでその地域の言語で俳句を作ることが盛んに行われています。

 

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